ブランド品の偽物の種類と見分け方を解説!買い手にもリスクあり?

ブランド品の偽物とはどのようなものなのか、自分にも見分けることができるのか気になりますよね。ブランド品の偽物とは、ブランド品を模倣して精巧に作られた物です。ただし、偽物の中には本物を忠実に再現したような質の高いものも存在しており、一般の人では見分けがつかない場合もあります。本記事では、ブランド品の偽物(コピー)の種類や見分け方を解説します。現在はフリマアプリなどで簡単に個人取引ができるようになっていますが、誤った偽物を販売した場合は懲役や多額の罰金刑が課せられる場合もあるので注意が必要です。記事内ではネット取引での見分け方などもご紹介しているので参考にしてみてください。

 

目次

ブランド品の偽物とは

偽物を売買した場合のリスク

ブランド品のクオリティが高くて危険

偽物(コピー)の種類

偽物(コピー)の見分け方

ネット取引で偽物を見分ける

偽物(コピー)に騙されないために

まとめ

ブランド品の偽物とは

ブランド品の偽物とは、販売されている商品をブランドやメーカーの許可を得ることなく、勝手に模倣・製造したコピー商品のことです。誰がみても偽物とわかるものから一般人では判断できない商品まで、コピー商品の品質にはバラツキがあります。偽物の中でも本物と見間違うほどの商品もあり、スーパーコピーやN級品と呼ばれています。各ブランドの正規品を扱う店舗であっても稀にスーパーコピー商品が混ざっていることがあり、問題になったこともありました。

8割は中国からの輸入品

日本で流通する偽物の8割は中国から送られてきたものです。近年ではコロナ禍で個人のネット取引が増えたことをキッカケに、偽物の取引が例年から4割以上増えたケースもあるようです。海外から出品し海外から郵送するため、警察の手が届きづらいことも偽物の輸入を後押しする要因となっています。

レプリカとコピー商品

また、コピー商品と聞いて「レプリカ」を想像する方もいるでしょう。レプリカとは、オリジナルの製作者もしくはオリジナルの製作者から許可を得て作成した模造品のことです。許可を得て作成をしているため合法なコピー商品とも言えますね。レプリカは、オリジナルの美術品の劣化を防ぐためや、スポーツクラブがファン向けにユニフォームを販売する際などに利用されます。レプリカが合法なコピー商品であるのに対して、ブランドの偽物・コピー商品は違法です。ブランドの偽物には売る人にも買う人にもリスクがあるので注意してください。

偽物を売買した場合のリスク

ブランドの偽物を売買した際のリスクをご紹介します。売るだけでなく買う人にもリスクがあります。

偽物を売る人のリスク

偽物を売る人のリスクとしては、懲役刑や罰金刑が課される可能性があることです。偽物であると知りながら販売をした場合、10年以下の懲役か1,000万円以下の罰金が課せられます。人生を棒に振りかねない行為というのがわかりますよね。また、偽ブランド品を本物として販売した場合は悪質な行為として、前述の罪に加えて詐欺の罪にも問われることになります。詐欺罪の場合は罰金刑がなく、10年以下の懲役が課せられるので、より重い罪を背負うことになるのです。ただし、これらは日本での販売行為に対する罪ですので、ほとんどの偽ブランド品が中国からの輸入品であることを考慮すると、偽ブランド品の輸入を抑えられるほどの影響力はないのかもしれません。

偽物を買う人のリスク

偽物を買う人にもリスクがあるので注意してください。

輸入品の処分

1つ目のリスクは、商品が手元に届かないリスクです。偽物を自身で使用する目的で所有する分には処罰の対象にはなりません。ですが、偽物を国外から輸入するとなると、税関で発覚すれば処分されてしまうのです。理由としては、オリジナル商品の商標権を侵害するような物品の輸入が禁止されているから。悪質な場合、懲役刑や罰金刑に処せられる可能性もあります。個人輸入の場合は少量ですから左記のような処罰はないかもしれませんが、偽ブランド品は輸入が禁止されている物品ですから、手元に届くことなく税関で処分されてしまいます。

個人情報の悪用

2つ目のリスクは、個人情報が悪用されるリスクです。偽ブランド商品を購入すると、輸送業者に住所や連絡先を知られることになります。そこで得た連絡先を業者の連絡先として使用されてしまうのです。例えば複数の悪徳業者に自身の電話番号が悪用された場合、突然知らない人から「商品が届かない」とのクレーム電話を何度も受けることがあるかもしれません。知らないうちにトラブルに巻き込まれる可能性も出てくることでしょう。フリマアプリなどでブランド品でも気軽に購入できるようになりましたが、極端に安いなど疑わしい商品には手を出さないことが大切です。

ブランド品のクオリティが高くて危険

リスクを避けるためには自身でも偽ブランドについて知識をつけることが大切です。偽ブランドの現状をご紹介します。

商品の素材がもはや高級品

偽ブランドには粗悪品から本物と見間違うほどのものまで様々な種類の品物が存在しています。クオリティの高いものだとオリジナルと同じ素材を使って制作されたものもあり、偽ブランドでありながらすでに高級品となっているのです。かつては素材の肌触りなども本物と見分ける方法の一つでしたが、同じ素材を使用していることもあるため一般人ではその違いがわかりづらくなっているのが現状です。偽ブランド品にはA・S・SS・Nとランク付けがされており、最高等級のN級の偽ブランドはオリジナルと遜色ない作りになっています。

コピー商品を作成する側も学習

コピー商品の品質が年々上昇している要因としては、コピー商品を作る側の技術が高まっていることです。税関などで偽物の取り締まりが強くなったとなれば、税関職員の目利きの上をいくような精巧な偽ブランド品が生まれ、偽物との見分け方がネットに出回ればそれに合わせて偽ブランドのクオリティも上がっていく循環が起きているのです。コピー技術の高まりを受け、オリジナルがコピー会社にライセンスを付与する例もあるほどです。また、オリジナル会社がブランドを守るため、コピー会社を丸ごと買収し、コピー技術を参考にコストダウンを図る場合もあるといいます。稀なケースではありますが、オリジナルに匹敵するほどのコピー技術が世の中にあることが伺えます。ですが、コピー品の購入はオリジナルブランドの経済的損失に繋がりブランドを絶やす原因にもなりかねません。ブランドを楽しむためには偽物に関わらないことが大切ですよ。

偽物(コピー)の種類

偽ブランド品には品質の違いによって大きく4つの種類があります。A・S・SS・Nで分かれており、N級商品が最もクオリティの高い偽ブランド品です。

<偽物の種類>

  • A級品・・・一番ランクの低いコピー商品です。革製品については人工のものが使用されており、金属品についても安価な素材が使われていて研磨技術も雑なため、見た目にも触り心地にも粗さが目立ちます。海外の偽物市場で店頭に並んでいるような商品です。
  • S級品・・・A級品と比べて少し素材が良くなります。革製品については天然のものが使用され、時計などには日本製の駆動部品が装備されるようになります。ただし、商品としての品質は依然として低く、劣化が早いなど耐久性もありません。
  • SS級品・・・オリジナル製品には劣るものの高級な素材が使われている製品です。金属部品の研磨の仕上がり、隠れた部分の縫製など細かな部分を観察しなければオリジナルとの見分けはできません。時計の駆動部品はスイス製のものが装備されるようになります。
  • N級品・・・コピー商品の中では最高級品に当たります。素材や部品はオリジナルと同等のものを使用しており、仕上がりを見てもオリジナルとの違いはほとんどありません。時計においてもスイスの高級駆動部品が使われており、デザインを除けば高級品と遜色ないクオリティの製品になります。このレベルになると、プロでも見落としてしまうような箇所を細かく見比べて真偽を判断しないと、本物と偽って購入させられる危険性があります。

偽物(コピー)の見分け方

騙されて偽物を購入してしまわないために、見分け方を確認しておきましょう。バッグ、時計、宝石についてそれぞれ解説します。

バッグ編

バッグについては、縫製・刻印・皮質・金具の違いを見ていきます。

  • 縫製・・・偽物の場合は縫い目が均一でない、ほつれがあるなど細部に粗さが見えます。
  • 刻印・・・オリジナルには打刻が多いですが、偽物の場合レーザー照射のような刻印になっています。
  • 皮質・・・皮であれば毛穴の有無、キャンバスタイプであれば手触り、ナイロンの場合は独特な異臭などがないかをチェックします。
  • 金具・・・オリジナルの場合は決まったメーカーのものであることが多く、偽物の場合研磨が雑であることが多いです。

時計編

時計については、シリアルナンバー、金属の仕上げ、秒針の動きの違いを見ていきます。

  • シリアルナンバー・・・偽物の場合はシリアルナンバーの記載がない、あっても字体にずれがあるなどの違和感があります。
  • 金属の仕上げ・・・研磨が行き届いていなく触った時に引っかかりを感じます。
  • 秒針の動き・・・オリジナルであれば繊細で静かな動きや音がしますが、偽物ではカツカツと引っかかるような音がします。

宝石編

宝石については、内包物、金属の仕上げの違いを見ていきます。

  • 内包物・・・宝石の中には気泡や液体がありますが、偽物の場合確認できないことがあります。
  • 金属の仕上げ・・・研磨が荒く、引っかかりなど肌触りに違和感があります。

ネット取引で偽物を見分ける

近年ではコロナ禍もあり、個人がネットでブランド品を購入する機会が増えました。それによって偽物の流出も増えています。大阪税関では前年比4割増加との報告もあるほどです。ネット購入する際は以下の点に気をつけて購入するようにしましょう。

商品写真

商品写真については、実物の写真がなかったりオフィシャルの写真を取ってきたような投稿がされている場合は要注意です。実物を載せるとバレてしまう可能性があるため控えているのです。

商品説明

商品説明に曖昧な表現がある場合は購入を控えた方が良いです。なぜなら偽物を扱う者は、本物と偽って販売すると刑罰が重くなると知っているからです。できるだけ濁そうとします。〇〇風や〇〇タイプと記載のあるものは避けるようにしましょう。

出品者情報

フリマサイトやオークションサイトには出品者を評価する項目があります。購入前に事前に過去の販売実績をや購入者のコメントを確認するようにしましょう。ネット取引で偽物を見分ける方法をご紹介しましたが、ネットに上がるということはコピー商品作成者はそれをもとに手法を変えて再度販売を試みます。値段が安すぎる、詳細が分かりづらい、販売実績が見当たらないなど疑問に思う点がある場合は、欲に釣られて購入しないように気をつけてください。

偽物(コピー)に騙されないために

偽物に騙されることに不安がある場合は、自分で判断せず第三者の力を借りるようにしましょう。

正規店にメンテナンスに出す

ブランドの正規店にメンテナンスしてもらうのが良いでしょう。正規店ですから、本物であればまず断られることはありません。

鑑定に出す

鑑定士に相談してみるのも良いですね。日々多くのブランドを扱っているプロの目の判断であれば信頼性が高まります。費用はかかりますが、鑑定書などの証明書を発行してもらえます。

買取店の査定に出す

買取店の査定に出すのもおすすめです。偽物を扱うことは犯罪ですし、お店の信頼に関わりますからブランド品であれば査定も慎重におこなわれます。査定をしても必ず売らなければいけない訳ではありません。気軽に相談してみると良いでしょう。

まとめ

ブランド品の偽物(コピー)についてまとめます。

  • ブランド品の偽物とは、ブランド品を精巧に模倣したコピー商品
  • 偽物を取引した場合、売り手も買い手もリスクを負う
  • 偽物に騙されないためには、自身で知識をつけ第三者の力も借りること

偽物はオリジナルブランドを安く買うために都合が良い物かもしれません。ですが、偽物を売る方にも買う方にもリスクがあり、偽物を扱う代償は大きくついてしまいます。偽物についての知識を身につけて、無用なトラブルに巻き込まれないようにしましょう。

 

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