切手を換金する3つの方法を解説!郵便局では換金できないので注意

切手を換金する方法はないか、少しでも高く換金するにはどうしたら良いか気になりませんか。切手はハガキや書類の郵送の際に貼付して、料金を支払った証明をするものです。郵送のたびに切手を買っていては面倒ですし、まとめ買いする人も多いでしょう。しかし、買いすぎて使わなかった切手の処分に困っている人が多くいます。本記事では、切手の換金方法について解説します。実は、切手の発行元である郵便局では切手を現金に両替してくれるサービスがありません。ハガキや封筒への交換はできますが、現金にしたい場合は買取業者などに依頼することになります。記事内では、ひと手間を加えて少しでも高く換金する方法についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

目次

切手の種類

郵便局では換金できない

切手を換金する3つの方法

切手の買取で少しでも高く換金する方法

まとめ

 

切手の種類

使わず不要になってしまった切手。お金を払っているから捨てるのはもったいないですよね。切手には価値があるため他の物に交換したり、お金に換金することができるのです。ただその前に、今持っている切手がどれくらいの価値があるのかを知っておきましょう。まずは切手の種類について解説します。

普通切手

切手は大きく普通切手とプレミア切手の2つの種類があります。普通切手は郵便局で購入する一般的な切手です。63円・84円・94円・120円の普通切手、慶事用63円・慶事用84円・慶事用94円の普通切手、弔辞用63円の普通切手があり用途によって使い分けます。郵便局に持ち込めば他の切手と交換してもらえたり、額面分を郵送費用に利用することが可能です。現金にしたい場合は買取業者に持ち込むと、額面の7割くらいの値段で買い取ってもらえるのです。

プレミア切手

もう一つはプレミア切手です。プレミア切手とは発行枚数が限られており、額面以上の価値がつけられている切手のことです。日本で切手ブームが巻き起こる以前の昭和20〜30年代に作られた切手が特に希少価値が高く、額面5円ほどの切手が1枚10,000円の値段をつけることもあります。以下に有名なプレミア切手の例をご紹介します。

 

<主なプレミア切手>

  • 見返り美人・・・江戸時代の画家「菱川 師宣」の浮世絵が描かれた1948年(昭和23年)発行の切手。額面5円ながらバラの切手なら1枚3,000円、セットなら5枚で10万円程で取引されています。
  • 赤猿・・・中国で1980年に発行された年賀切手。中国の動乱期に発行された切手で発行数が極端に少なくプレミア価格がついてる切手です。状態がよければ1枚で10万円以上の価格で取引されます。
  • ビードロを吹く娘・・・江戸時代の画家「喜多川歌麿」の浮世絵が描かれた1955年(昭和30年)発行の切手。額面10円の切手ですが、バラの切手で1枚1,000円、10枚セットで15,000円で取引されています。

プレミア切手の特徴

プレミア切手に共通する特徴についてご紹介します。

昭和30年代以前に発行されたもの

プレミア切手の多くが昭和30年(1955年)以前に発行されたものとなっています。理由としては、その頃から切手ブームが日本に到来したからです。昭和23年(1948年)に発行された「見返り美人」、昭和30年(1955年)に発行された「ビードロを吹く娘」は上記でもご紹介しました。明治初期に発行された「竜切手」にいたっては、文字が逆さに印刷されたものが3,500万円で取引された例もあります。

現存する枚数が少ない

現存する枚数が少ない切手もプレミア価格がつくケースもあります。例としては明治後期に発行された普通切手「菊切手」です。通常の郵便に使われる普通切手として発行された菊切手ですが、戦争や震災などによる影響で発行されたほとんどの切手が消失されたと言われています。種類によっては1枚10,000円の値がつく高価な切手です。

特別な日の消印がある

通常使用済みの切手は価値が下がることがほとんどですが、消印があるからこそ価値の上がる切手もあります。例えば東京オリンピックが開催された昭和39年(1964年)の消印があるオリンピック記念切手です。大量に発行された記念切手ではありますが、当日の消印がある切手はあまり出回っておらず、希少性が高くなりプレミアム切手として高額取引がされているのです。

郵便局では換金できない

切手は郵便局で発行されますが、購入した切手が不要になっても郵便局では換金するサービスはおこなっておりません。ですが、切手を他の商品と交換したり、郵便にかかる費用を切手で支払うことが可能です。

切手と交換できるもの

不要の切手と交換できるものをご紹介します。

  • 普通切手・・・他の額面の切手でも差額を支払えば交換できます。
  • くじ引き番号のないハガキ・・・くじ引き番号付きのハガキへは交換できません。
  • 郵便書簡・・・ハガキの3倍ほどの大きさの切手付き封筒です。
  • 特定封筒・・・レターパックとスマートレターです。

交換物との差額を支払えば問題なく交換できますが、切手での支払額が超過する場合はお釣りがありませんのでご注意ください。なお、交換にかかる費用については、切手やハガキに交換する場合は1枚5円、往復はがきや郵便書簡に交換する場合は1枚10円、特定封筒に交換する場合は1枚42円となります。バラバラの切手でも交換に応じてもらえますが、破れている切手であったり額面部分が汚れて読めなくなっている場合は交換してもらえない可能性があります。持っている切手を額面ごとに整理しておいたり、破れや汚れを防ぐよう小分け袋などに封入して保管・持参することをおすすめします。

切手を費用に充当できるもの

切手は他の商品との交換だけでなく、郵便局のサービスを利用する際の料金の支払いにも利用できます。

  • 商品を交換する際の手数料・・・切手を他の種類の普通切手や郵便書簡、特定封筒と交換する際に発生する交換手数料を切手で支払うことが可能です。
  • 郵便局経由の着払い・・・ゆうパックの着払い料金を切手や現金との併用で支払うことが可能です。
  • EMSや郵便書留、内容証明の郵送料金の支払い・・・EMSなどの国際郵便の料金、書留や内容証明の郵送料金の支払いにも切手を利用することができます。

切手は郵便局の中では現金と同様の使い方ができるという訳ですね。ただし、ゆうパックの送付をコンビニなどでおこなう場合は切手の利用はできません。切手で料金支払いをおこなう際は、郵便局の中で利用するようにしましょう。

切手を換金する3つの方法

郵便局では切手を交換することはできますが、お金に替えることはできません。換金を希望する場合、ネット・金券ショップ・買取業者のいずれかを利用すると良いでしょう。

ネット取引を利用する

ネットオークションによる個人間売買を利用して換金する方法です。取引状況を調べてみると、記事冒頭でご紹介した見返り美人や赤猿、ビードロを吹く娘が高値で取引されているのがわかります。同じ商品であれば販売内容を参考にすれば、すぐに所有している切手を販売することができますよ。購入者側も他の取引履歴を見ながら購入しようとするので相場くらいには高値で売ることができます。しかし、出品は自身でおこなわなければならないため、面倒と感じる場合はネット利用のデメリットになりそうです。

金券ショップを利用する

2つ目は、金券ショップで買い取ってもらう方法です。金券ショップは街でよく見かけますし、商品券やイベントチケットなども扱っているため多くの人が出入りしている店舗が多いですよね。切手の場合は額面の7割くらいで買取りされるのが相場となっています。バラバラなのかシートとして扱えるか、保存状態などによって買取り価格は上下します。ただし、プレミア切手を買い取ってもらう場合は本来の価格よりも高く売れないかもしれません。理由としては、金券ショップのお客さんは街で出歩く一般客が多いため、切手に詳しいお客さんが買いに来る可能性が低いからです。プレミア切手でも他の普通切手のように額面以下で買い取られてしまう恐れもあります。金券ショップへ持参する際は、事前にある程度の切手の価値を確認してから行くようにしましょう。

買取業者を利用する

3つ目は、買取業者の査定を受けて買い取ってもらう方法です。プレミア切手の場合正しく査定してもらえるので、金券ショップへ持っていくより高価格での換金が可能になります。金券ショップと違い、切手専用の販売ルートをすでに持っているからです。ただし、金券ショップ同様保存状態の良し悪しは買取価格にかなり影響します。バラバラの状態なのか、もしくはシートでまとまった状態であるのか、シートでまとまっている方が値段は高くなります。また、破れや擦れなどの傷も有り無しで価格は大きく上下します。紙である切手は小さな衝撃で変形してしまいますから、いずれに販売するにしても保管は慎重におこなわなければなりません。

切手の買取で少しでも高く換金する方法

切手を少しでも高く買い取ってもらうために事前にできることをご紹介します。

プレミア切手の情報収集

1つ目は、日頃からプレミア切手の情報収集を癖づけることです。理由は自身が所有する切手の適切な価値を把握するため。買取をお願いしても切手が本来持っている価値を知らないと、業者が提示する金額が高いのか安いのか判断できません。判断できなければ騙されているのに気づかず買取に応じてしまう可能性すらあります。意地の悪い業者に安く買い叩かれない対策を取りましょう。

海外への販売網

2つ目は、海外の販売ルートがある海外業者を選ぶことです。海外でも熱狂的な切手コレクターが存在しており、世界最古の切手「ペニーブラック」や中国の「赤猿切手」は現地での販売の方が取引価格が高くなります。海外での販売が可能な業者であれば、より高い値段での買取が実現するでしょう。

切手の管理・保存

3つ目は、切手の管理を徹底することです。普通切手にしてもプレミア切手にしても、換金する際は切手の状態の良し悪しが取引価格に大きく影響します。シートでまとまっており傷のない状態が最高品質だとすると、バラバラであったり汚れや傷があれば減額の対象になってしまいます。専用のケースや袋に小分けするなどして、現在の状態を保つ工夫が大切です。

査定前に仕分け

最後は買取査定をする前に切手を仕分けておくことです。なぜなら、切手の仕分けは非常に手間がかかるからです。買取業者は切手の買取をしたあと手汗などが切手に付着しないようピンセットを使って仕分けを進めて販売できる状態に整えていきます。バラバラに保管されていれば後の手間も考慮され買取金額が下がってしまう恐れもあります。少しでも金額を上げるためには細かい手間を惜しまないようにすると良いでしょう。

切手に投資としての価値はあるのか

価格が何十倍にもなる切手を投資として見ることはできるのでしょうか。結論としては懸念が残るところです。理由は若年層の需要が薄いことが挙げられます。現在の切手の価格を支えているのは主に団塊の世代の人々です。切手ブームの際に手が出せなかったものを収集する人、ブームでの収集の続きを再開する人などです。ただし、新たな需要が生まれなければ価格が上昇し続けることはありません。かつては百貨店などに切手売場が常設されていましたが、今では見る機会が少なくなっています。希少性という意味で文化的な価値がある切手ですが、取引が頻繁におこなわれる流動性の観点から見ると大きな価格上昇は見込めないといったところでしょう。投資というよりは、趣味やコレクションとしての魅力が高い切手。集めていたら結果的にお金がついて来てしまった、という意味合いの方が強いのでしょう。

まとめ

切手の換金についてまとめます。

  • 切手には普通切手とプレミア切手の2種類があり、いずれも換金は可能。
  • 郵便局では換金できない。他の商品との交換かサービス利用料に利用可能。
  • 切手を換金する方法は、ネット販売・金券ショップへ販売・買取業者へ販売の3つ

普通切手なら郵便局へ持っていけば他の商品と交換ができますし、買取なら額面の7割くらいで換金も可能です。プレミア切手の場合は少しでも高く買い取ってもらうために、切手に精通した買い手を選ぶようにしましょう。本記事が切手の換金にお役に立てれば幸いです。

 

 

 

 

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