貴金属ってなに?その意味と貴金属の種類について分かりやすく解説

貴金属とはなにか、宝石とは違うのか、買取に出そうか検討しているのだけどとお悩みではありませんか?貴金属とは産出量が少なく文字通り貴重な金属のことを指しています。ジュエリーなどの宝飾品に使われたり、スマホなどの電子機器にも利用されています。本記事では、貴金属についての概要について解説していきます。宝石も貴金属と同じように地中から採掘される鉱物ではありますが、貴金属の方が使用用途に幅があり、経済の価格基準として用いられるなど安定した価値を持っています。資産としての価値が高く、中古市場でも高値で取引をされている貴金属。記事内ではお得に査定・買取してもらう方法もご紹介していますので、貴金属の処分方法を検討している場合ぜひ参考にしてみてください。

 

目次

貴金属とは

貴金属の種類

貴金属の純度を表す「品位」

貴金属の情報は刻印されている

貴金属の価格の決まり方

貴金属を売るタイミング

貴金属を少しでも高く買取してもらうためのコツ

買取業者の選び方

まとめ

 

 

貴金属とは

貴金属とは、産出量が少ない貴重な金属のことです。金・銀・プラチナは貴金属の代表格と言える金属で、宝石などと組み合わせ加工がほどこされ、高価なジュエリーとして利用されています。また、貴金属は価値が安定しており、金本位制など世界的な通貨の価値基準としても利用されます。その価格の安定性から資産として保有する方も多くいます。また、貴金属は電気を伝えやすく加工しやすい性質を持っているため、宝飾以外にも電気・電子分野、重化学分野、自動車分野の製品の部品として利用され、幅広い使用用途を持っている特徴があります。

化学的にも貴重

貴金属は化学的にも貴重な存在で、化合物を作りにくい特徴があります。化合物とは化学反応を起こして発生する物質で、酸化してできたサビなどがあります。貴金属は酸化しにくい性質を持っておりサビができにくく、経年劣化が起きにくい物質でもあるのです。

宝石との違い

貴金属によく似た性質を持っている物質に宝石があります。宝石とは、貴金属と同じように地中から産出される鉱物です。宝石の特徴は、外観が美しく希少性があり、耐久性のある硬い鉱物であることです。ジュエリーとしての利用が主で、ダイヤモンド・ルビー・サファイヤが代表的な鉱物になります。宝石は希少性が高く高価なものではありますが、貴金属と違い経済の通貨基準になるほど価格の安定性はありません。翡翠(ひすい)が東アジアで高額取引されるのに対して欧米では需要がなかったり、日本でも宝石として知られる真珠の取引は海外の方が高値で売れるケースが多いです。ダイヤモンドなどは価格を高く安定させるために大会社が供給をコントロールしているという噂も立つほどです。貴金属と違い、世界で見ると地域によって価格の変動が大きい特徴があります。

貴金属の種類

貴金属は産出量が少なく化合物の少ない鉱物と定義されますが、その条件に合うのは8種類の金属のみであり、他の金属である卑金属と区別されています。

金(Au)

1つ目の貴金属は金です。貴金属の代表格ですね。美しい見た目と色落ちしない特徴から、紀元前3,000年も前から宝飾品として扱われていたと言われています。ただし、純金の状態だと柔らかすぎるため、他の金属と混合して強度を高めた状態で宝飾品に利用します。また、電導率が高く加工しやすい性質から、電気製品の部品にも使われています。

銀(Ag)

2つ目は銀です。電気伝導、熱伝導、反射率が貴金属の中で最も高い貴金属です。反射率の高さから生まれる白い光沢感のある色調が特徴です。酸化はしにくいですが硫黄分に反応して黒ずみやすいため、同じ貴金属であるロジウムなどを混ぜてメッキ加工して光沢を保つようにします。

プラチナ(Pt)

3つ目はプラチナです。白金(はっきん)と呼ばれる金属でその白い光沢が特徴的な貴金属です。産出量は金の10分の1ほどしかなく希少性が高い金属で、金より柔らかく重量があるため加工が難しい金属でもあります。白金と書きますが、金をベースにしたホワイトゴールドとは異なる金属で、しろがねとも呼べますがしろがねは銀の訓読みであるためしろがねとも区別される金属です。

パラジウム(Pd)

4つ目はパラジウムです。ここからは聞きなれない名称が続きますが、パラジウムは銀歯の20%を構成する大切な金属です。また、プラチナよりも高い硬度であることから、プラチナの硬度調整やゴールドと混合して白色の強いホワイトゴールドの生成に利用されます。

ロジウム(Rh)

5つ目はロジウムです。産出されるロジウムの大半が自動車の排ガス浄化装置の材料として利用されています。パラジウムのように白色の金属ではありますが硬度が極めて高いため、着色や保護用に利用される金属です。

ルテニウム(Ru)

6つ目はルテニウムです。高い硬度を持つため生産されるほとんどのルテニウムが工業用として利用されています。ただし、少量でプラチナの硬度を上げることができ、金属アレルギーのリスクも小さいことから金属との混合で利用されることが多い金属です。

オスミウム(Os)

7つ目はオスミウムです。酸化した際に発生する気体は毒性が高くオスミウム単体で利用されることはありません。しかし、硬度が非常に高いため、摩耗が発生しやすい万年筆のペン先や楽器の留め具などに利用されます。

イリジウム(Ir)

8つ目はイリジウムです。希少価値が高くプラチナの2倍の価格で取引される金属です。硬度が高く加工が困難なため、少量を混合してプラチナの硬化に利用されていましたが、近年ではその希少性から単体でも宝飾品製作の材料としての利用も増えてきています。

貴金属の純度を表す「品位」

貴金属は色調や硬度を調整するために他の貴金属を混合するケースが多くあります。それぞれの貴金属がどのような割合で配合されているのか、金属の純度を表す基準を「品位」と呼んでいます。

品位とは

品位は各金属の純度を示す基準です。金で言えば純度の高い順に24金、18金、14金とありますよね。品位では24金=999、18金=750、14金=585と表示され、意味は999なら99.9%、750なら75.0%の金が含有されていることを示しています。

品位の区分

上記でご紹介した品位についてはISO(国際標準規格)やJIS(日本工業規格)の基準を元に造幣局が品位証明区分表を作成しています。貴金属の製造に際しての基準であったり、取引の円滑化を目的に利用されています。

割り金で品位を調整

それぞれの貴金属は混合することで、光沢を出したりメインの金属を保護する役割を果たします。このサポートする側の金属のことを割り金(わりがね)と呼びます。金に使われる割り金には銀やパラジウム、銀の割り金には銅やパラジウム、プラチナの場合はルテニウムやコバルトなどが使われています。

貴金属の情報は刻印されている

貴金属を基準にそくした割合で混合して制作された製品には、品位が刻印されます。指輪ならリングの内側に、ネックレスでは留め具などに数値が記載されているのを見たことがあるのではないでしょうか。装飾の品質がひと目でわかるようになっているので、刻印されている情報についての知識を知っておくと商品選びが楽になりますよ。ただし、たとえ偽物でも本物と同じように刻印できてしまうため、あくまで商品選びの目安くらいに考えておくと良いでしょう。

貴金属の価格の決まり方

貴金属の価格についてですが、ロンドン・アメリカを中心とした国際市場での取引価格が基準になっています。例えば金の場合、アメリカ・ニューヨークで取引される金価格(1トロイオンス1,900米ドルなど)を基準にトロイオンスをグラムに、米ドルを日本円に換算して日本市場での金価格が算出されます。ちなみに金価格は2022年に8,969円/gの値をつけ史上最高値を更新し、その他の貴金属についても金の影響を受けて値上がりしています。

貴金属を売るタイミング

所有している貴金属を現金化する場合はその売り時が気になるところでしょう。注目すべき目安としては円安や経済不安のタイミングです。

円安

円安とは、日本円の価値が下がっている状態です。同時に貴金属の価値が上がっている状態でもあるため、円安は貴金属を売却するのに適したタイミングと言えるでしょう。2022年時点での日本は20年ぶりの円安水準に到達しています。つまり、国内で貴金属を売却するのはここ20年間で一番のタイミングというわけです。

経済不安

続いての貴金属を売却するタイミングは経済不安が発生している時です。貴金属の代表格である金は、価値の安定性から資産性の高い商品として知られ、経済不安があると金が購入される傾向にあります。2020年から続くコロナショックや2022年に発生したロシアによるウクライナ侵攻により、金価格は40年ぶりに史上最高値を更新しました。40年間で一番高く売れるタイミングであるということですね。

貴金属を少しでも高く買取してもらうためのコツ

所有している貴金属の売却を検討している場合、少しでも高く売れる方法がないか気になりますよね。貴金属を高く買取してもらうためのコツをご紹介します。

相場を確認

貴金属を少しでも高く買い取ってもらうコツの1つ目は、相場を日々確認しておくことです。大体でも価格を確認しておけば、査定価格が相場より高いか安いかの判断ができるようになるからです。買取業者も手間賃がかかっているので市場の価格とまったく同じ価格では提示してこないと思いますが、極端に買い叩かれている場合にはすぐに気づけるはずです。

汚れを落とす

2つ目は、買取査定をする前に目に見える汚れは落としておくことです。貴金属の査定は重さが基準になるため傷や汚れが価格に影響することはありません。ですが、汚いままの状態で査定をすれば業者からの印象はあまり良くないため、交渉がしにくかったり、極端な例では汚れを理由に値下げをしてこようとする業者もあるほどです。相手も人間ですので無用なトラブルを避けるためにも、第一印象でマイナスポイントを溜めないようにすることが大切です。

付属品を確認

3つ目は、付属品が揃っているかを確認することです。理由としては、保証書などの重要資料が有るのと無いのとでは価格に差が生まれるからです。ブランドの商品であると分かればそれだけで品質の保証にもなります。逆に箱や入れ物がない場合は減額の対象にもなりかねません。付属品が無いからといって査定ができなくなる訳ではありませんが、あるにこしたことはないでしょう。

重量を計測

4つ目は、事前に貴金属の重量を計測しておくことです。貴金属の査定の場合は重さが価格の決め手になるからです。1g違うだけで1万円近く値段が上下する金属もありますから小さな単位とあなどってはいけません。業者による不正を防ぐ意味も込められていますから、査定前に重量を計測しておきましょう。0.1g単位で計測できるものがおすすめです。

信頼できる買取業者

5つ目は、信頼できる買取業者を選ぶことです。貴金属に精通した鑑定士に査定をしてもらうことで、適正な価格での取引ができるようになるからです。貴金属の取引実績があり専門の鑑定士のいる業者を選ぶようにしましょう。

買取業者の選び方

買取業者の選び方についてより深掘りしてみましょう。ぜひ以下のような条件に当てはまる業者を選ぶようにしてください。

<買取業者の選び方>

  • 査定に適切な時間をかける・・・査定時間が短すぎる場合は知識に乏しい可能性があります。入念に調べるには20〜30分近くはかかるはずです。
  • 目の前で重量を測定する・・・貴金属は重量で価格が決まりますから、必ず目の前で計測してもらうようにしましょう。
  • 査定結果の詳細が分かる・・・一番は納得感を得られることです。丁寧に査定内容を説明してくれるかを確認しましょう。

まとめ

貴金属についてまとめます。

  • 貴金属とは、産出量が少ない貴重な金属のこと
  • 貴金属の品質は貴金属の純度を表す「品位」で決まる
  • 貴金属を高く買取してもらうコツ

円安や経済不安は貴金属が高い値段で売れるタイミングでもあります。ただし、売却をするつもりであってもしっかりと査定をしてくれる買取業者を選ぶようにしましょう。大切な資産の一部ですから慎重に進めてみてください。

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